痛風は完治するのか?完治まで期間と改善方法~まとめ~

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痛風は完治するのか?


痛風は一度発症すればけして完治することはありません。

発作は突然始まり足の親指や関節に激痛が走ります、患部は腫れあがり日常生活が困難になるほどの痛みを伴うのです。

痛みは数日間続きますが、徐々に弱くなり約3~10日で治まります。

このような症状が一生続くのが痛風です。何の治療もせずに放置してしまえば、高頻度の確率で再発します。

それどころが症状は徐々に重くなり痛みも広範囲に広がり、発作が起こる間隔も短くなってしまうのです。

痛風が完治しない理由

痛風は体内の尿酸値が何らかの影響で崩れてしまうことで起きます。

治療を始めて症状が治まったと感じても尿酸値が安定しなければ、いずれ発作が起き再発してしまうのです。

そのため尿酸値をコントロールする尿酸投下薬の治療を長期間続けなくてはなりません。

また、生活習慣などの改善も治療の一環になるため、日常生活そのものを改める必要があります。

このように一生をかけて地道な治療を行わなければならないため、完治しないとされているのです。

痛風は完治ではなく再発防止を目指す

痛風は完治しません。しかし、発作の予防や症状を抑える治療を行うことはできます。

痛風の原因である、尿酸値の値を安定させることができれば再発のリスクを充分に減らすことは可能です。

主な治療法は、投薬治療・食事や運動療法・生活習慣の改善などです。痛風を抱えている患者の方も大抵この治療を行っています。

尿酸のコントロールはそう簡単なことではありませんが、途中で止めてしまえば再び痛みに苦しむことになるため、ある程度の忍耐や努力は必要です。

痛風改善に必要なこと

生活習慣の乱れや発散できないストレス。このような環境に長く身を置くことで高尿酸血症が徐々に進行し痛風の発作が起きてしまいます。

しかし、症状が軽いうちに生活習慣や原因とされていることを改めると、尿酸値が改善され痛風の再発を防ぐことができるのです。

痛風対策に有効なこと

・暴飲暴食を止めてカロリー制限を行う
・適度な運動やダイエット
・水分を小まめに補給する
・ストレスをため込まない

健康的な生活を心掛けることが一番の治療になります。

完治しない痛風との向き合い方

痛風には生活習慣の見直しの他にも投薬治療が必要になります。

痛風の発作が起こった際には痛み止めを使いますし、その後の治療では尿酸値をコントロールするために尿酸投下薬を飲み続けなくてはなりません。

この薬を使用することで尿酸値が安定し、痛風の再発を抑えることができるのです。

しかし、症状が現れないからといって完治した訳ではありません、痛風は生涯付き合っていく病気です。

個人の判断で薬を止めることは止めましょう。油断して再発という患者の方も大勢います。

また、食生活はもっとも重要で、プリン体の摂取には特に注意が必要です。

美味しいものには多く含まれているプリン体

「プリン体」とはそもそも何でしょうか。

それは穀物や野菜・果物・お肉・魚等実に様々な食品に含まれている成分で、私たちの体の中でも生成・分解されています。

ちなみにビールなどに含まれているプリン体は麦芽由来のものです。

プリン体は旨味成分ですので私たちが美味しいと感じるものには多く含まれていることがあります。

痛風の原因と言われていることもあり敬遠されがちですが、実は生物の生命活動のため欠かせないものでもあります。

プリン体の摂りすぎは痛風の原因

プリン体は美味しいものに沢山含まれているので、ついつい過剰に摂取してしまいがちです。

お酒なら蒸留酒よりも醸造酒に多く含まれていますが、ビールや発泡酒100mlあたりのプリン体の量は意外にもそんなに多くは無いと言われています。

にもかかわらず、お酒を毎日飲む方は痛風になる危険性が高いと言われているのも事実です。

なぜならプリン体の廃棄物である尿酸が体内で過剰な量になることにより、痛風の発作が引き起こされるからです。

美味しいものの暴飲暴食も問題ですが、プリン体の過剰摂取については何より毎日の食事習慣を見直す必要があると言えそうです。

プリン体の多い食品

プリン体はビール酵母・レバー・白子・エビやイワシ・カツオ・干しシイタケ・クロレラ・ローヤルゼリーなどに多く含まれています。

しかしプリン体が多く含まれているからといって、神経質に避けなければならないかというとそんなことはありません。

例えばカツオ節の100g当たりの含有量は約490mgと非常に高い値ですが、カツオ節をごはんやおひたしにぱらぱらふりかける程度なら1食分の消費量はほんの数gです。

プリン体の値を気にするならその食品を実際に摂取する量と併せて考える必要があると言えます。

プリン体の少ない食品

プリン体があまり含まれていない食品として知られているのは玄米・白米・小麦などの穀類や卵・チーズ・牛乳などの乳製品、豆腐や醤油などの大豆製品などです。

他にもコンビーフや魚肉ソーセージ・かまぼこ・アーモンド・イクラ・豚骨ラーメンなども少ないとされています。

美味しくて人気が高いのにプリン体が少ないということは体にとって一石二鳥ですのでプリン体の値を気にする方は特に、毎日の献立のご参考にされてはいかがでしょうか。

プリン体との上手な付き合い方

プリン体は健康維持に不可欠なものであるにもかかわらず、摂りすぎると痛風の原因にもなるという少々厄介な特性があります。

美味しいものを食べつつ健康維持を図るためには、やはり適度な運動やストレス解消・食べ過ぎをしないということなどが欠かせません。

また体内の尿酸値を上げないようにアルコールを控えて十分な量の水分を摂り、尿をアルカリ性に傾けるような食品を摂るといったことが効果的です。

プリン体を上手に摂るためには日々の生活習慣に気を配ることが大切と言えるでしょう。