高尿酸血症には2種類ある
尿酸排泄低下型と尿酸産生過剰型
高尿酸血症は、その要因によって大きく2つのタイプに分けられます。
ひとつは尿酸をうまく排泄することができない尿酸排泄低下型で、日本人の高尿酸血症患者の約6割を占めています。
混合型もある
もうひとつは、尿酸が体内で過剰に産生される尿酸産生過剰型が約1割、残りの3割は、2つのタイプがあわさった“混合型〟と考えられています。
尿酸排泄低下型と混合型をあわせると、約9割の人に尿酸の排泄低下がかかわっていることになります。
なぜこのようなことが起こるのかは、体質が関係するようですが、詳しくはわかっていません。
しかし、腎臓から尿酸を排泄する能力がいくらか低い人が、高尿酸血症になりやすいと考えられています。
また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病や、腎炎などによって腎臓の機能が低下し、尿酸の排泄が弱まることでも、 尿酸値が上昇する可能性があります。
アルコールは尿酸のバランスを狂わす
一方、アルコールや尿酸値を上げる食品の大量摂取、また、激しい無酸素運動などは、尿酸どちらのタイプも体内に尿酸が蓄積して痛風発作を引き起こすどちらのタイプも、尿酸の産生量と排泄量のバランスが崩れることで体内に尿酸が蓄積します。
この高尿酸血症の状態が続き、血液中の尿酸が限界を超えると痛風発作が起こります。
また高尿酸血症は治療中に変化することもあり自己判断せず医師の指導のもと治療を行いましょう。
高尿酸血症・痛風には3段階ある
高尿酸血症の状態を放っておくと、血液中に溶けきれない尿酸が関節や皮下に針状の結晶となって蓄積し、痛風発作を引き起こす原因になります。
この高尿酸血症から痛風へと進行する過程は、
無症候性高尿酸血症期
間欠性痛風発作期
慢性結節性痛風期
の3段階に分類することができます。
無症候性高尿酸血症期
尿酸値は高いが、まだとりたてて症状がない、という時期をいいます。尿酸値が正常値の70m/00を超えても、すぐに痛風などの自覚症状が現れるわけではありません。
健康診断などを受けておらず、自分の尿酸値を知る機会がない場合などでは、痛風発作を起こしてはじめて自分が高尿酸血症だと知る人もいます。
間欠性痛風発作期
これまで何の症状もなかったのに、ある日突然、足の親指のつけ根などが激しい痛みに襲われる――この痛風発作が起こったり治まったりを繰り返す時期を間欠性痛風発作期といいます。
1度目の発作は数日から1週間程度で、何事もなかったかのように治まります。 しかし、 尿酸値の高い状態を放置しておくと、2度目、3度目の発作を起こすことになります。
発作の頻度はその人の尿酸値によって異なりますが、適切な治療を行わないと、間隔が次第に短くなっていきます。
慢性結節性痛風期
間欠性痛風発作期に正しい治療を行わなかったために痛風の症状が進行し、痛みなどが慢性化する時期を慢性結節性痛風期といいます。
この時期には、体のあちこちに尿酸が沈着しこぶ状の痛風結節ができるようになります。
そのほかにも腎臓障害を起こしたり、さまざまな合併症を引き起こす危険性が高くなります。
痛風は放置してはいけない病気なのです。
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